カフネ

『カフネ』

阿部 暁子 (著)
出版社：講談社

言わずと知れた2025年の本屋大賞受賞作。
きっとSENSE OF WONDERを好きでいてくださっている皆さまには刺さる1冊なのではないかなと思います。

自分の人生は自分で切り開いていくものだけどそれでも、自分ではどうしようもないこともあります。
近しい人の病気や死。
女性には身につまされる妊娠出産。
誰のもとに生まれてくるのか。
自然災害だっていつやってくるかわからない。

それでも、私たちは生きています。
眠たくなるし、お腹もすく。
「お腹がすいていることと、寝起きする場所でくつろげないことは、だめです」
というのは、この本の登場人物の言葉ですが、真理だと思います。

私は人の幸せは気の持ちようだと思っている人間ですがそれでも、お腹が満たされて、ちゃんと快適に寝れていることが前提にあってのこと。
そのうえで、何か辛いことがあった時、思うようにいかない時も、ただそれを受け止める気持ちの余裕があれば不幸にはならないと思うのです。

この小説の主人公のひとり、薫子さんは冒頭ではかなりすさんでいます。
私と同年代。ままならぬことが続いて、イライラしがちでお酒に逃げたりしている。
でも、とある出会いにより、ちゃんとご飯を食べてお酒をやめて、家をかたずけます。
そして、まわりにも目が行くようになり、自分の考え方や気持ちを客観視できるようになってとても生きやすくなったように思います。
彼女の置かれている状況や立場は変わらないのだけど、冒頭とラストでは彼女の幸福度は爆上がりしたのではないでしょうか。
特に、彼女のまじめで融通の利かない性格は、なんとなく自分とリンクすることもあり、会社員時代の自分と今の自分を見ているようでことさら感情移入したのかもしれません。
「まじめでがんばり屋の人ほど、誰かの力を借りることが苦手です。倒れる寸前か、倒れてからじゃないと、助けてもらうのは怠慢なんじゃないかと感じてします。自分がどのくらいまいっているのか、自覚できない人も多いです。」
自分のことかな？っていう人いませんか？
渦中にいると、自分が頑張らないと、そうしないといけないと思ってしまうのだけど、意外と投げ出しても大丈夫だったり、助けてくれる人がいたりするかもしれません。

そして、みんな色々あるんだけど、けっこうみんな実は幸せなんですよ。
そんなことを教えてくれるような小説です。






■　オプションでSENSE OF WONDERの花束茶をつけることも可能です

■　花束茶（赤・白2包セット）or（赤・白・青3包セット）

白の花束茶～モヤモヤgoodbye
■内容量 4g
■原材料名
レモングラス、菊花、ペパーミント、ジャスミンの花、クコの実
（菊アレルギーの方はご注意ください。）

赤の花束茶～beauty～　
■内容量 9g
■原材料名
なつめ、ハイビスカス、クコの実、レモングラス、メイクイ、紅花
（紅花には子宮収縮作用がありますので、妊娠中の方は飲用をお控えください。）

■青の花束茶～モヤモヤgoodbye
■内容量 4g
■原材料名
レモングラス、菊花、ペパーミント、ジャスミンの花、クコの実、バタフライピー
（菊アレルギーの方はご注意ください。）

■保存方法
直射日光、高温多湿を避けて保存してください。夏場は冷蔵庫での保存をおススメします。

■おもな原産地
中国・エジプト

■食品表示に関するその他
〔原材料について〕
信頼のおける食材・お茶の専門店より、味を確かめ、厳選した高品質の食材・ハーブを使用しております。


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