国宝 青春篇/花道偏 文庫上下巻セット
¥1,760
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『国宝上 青春篇』『国宝下 花道篇』
文庫上下巻セット
吉田 修一 (著)
発行:朝日新聞出版
大河ドラマのような、壮大でとてつもない物語です。
主人公の喜久雄は任侠の家に生まれ、抗争で父を亡くし、歌舞伎の世界に入り人間国宝にまで上り詰めます。
悪魔と契約してでも『日本一の歌舞伎役者になる』と誓うほど歌舞伎に駆り立てられ、その契約が成立したかのように、舞台での成功に比例するように不幸がおきます。
芸の道はこんなにも苦しいものなのかと胸がつぶれるような場面が多い反面、絶対に普通では味わえない舞台での高揚感を喜久雄の目線を通してほんの少しだけ味わえるような陶酔感がありました。
この小説のあとがきで作者の吉田修一氏は
『最終回を書き終えた今も、まだ喜久雄のことばかりを考えている。(中略)
彼が幸せだったのか、幸せな人生だったのか、いくら考えても、その答えが私には分からない。稀代の女形の幸福というものが一体どんなものなのか、常人の私には思いも及ばない。ただ、三代目花井半二郎という役者に出会えた私は幸せだったと、今、心から言える。』
と書いています。
舞や踊りは、神話の時代、天照大神(アマテラスオオミカミ)が天の岩屋戸に隠れた時、その前で天鈿女命(アメノウズメノミコト)が神がかりして踊ったのが起源だと言われています。すなわち舞や踊りは、神に捧げるものであり、祈りの一つの形であり、神と交流するための原始的なものとして生まれたのです。
きっと喜久雄の歌舞伎にささげた人生とその舞台は、個人の幸せや不幸を超越して、もっと大きなものだったのかもしれません。
いつも小説を紹介するときに口にする言葉ですが、小説や本の醍醐味は常人では体験できないようなことも、登場人物の目線を通して疑似体験できることだと思います。こうして、この小説を通して歌舞伎の世界を垣間見れたこと、役者からの視点で舞台を見れたことが、これから先、観客として歌舞伎を見るときの解像度を上げてくれるように思います。この小説を読んだ後にストーリーに登場する『阿古屋』という歌舞伎の舞台を見に行きました。私の頭の中の世界と、リアルに演じられる世界がリンクしてとても素晴らしい時間を過ごしました。
結局、本の世界と私たちの世界は地続きなのだなと思うのです。
さてこの小説ですが、映画「国宝」として2025年6月6日に公開されます。
冒頭で『大河ドラマのような』と書きましたが、映画はググっと凝縮してそれでも3時間の超大作です。
またこちらも、本の世界から私の頭の中で繰り広げられていた世界がそれはそれは美しいビジュアルとなり、主演の吉沢亮さん、相手役の横浜流星さんという肉体のある役者を通して歌舞伎の世界を見せてくれるはずです。
きっとこの小説がお手元に届くのは6月6日の公開日付近のはず。
小説からでも映画からでも、どっぷり『国宝』の世界にトリップしてみてください。
■ オプションでSENSE OF 花束茶DERの花束茶2つセットをつけることが可能です。
■ SENSE OF WONDERの花束茶
白の花束茶~モヤモヤgoodbye
■内容量 4g
■原材料名
レモングラス、菊花、ペパーミント、ジャスミンの花、クコの実
(菊アレルギーの方はご注意ください。)
赤の花束茶~beauty~
■内容量 9g
■原材料名
なつめ、ハイビスカス、クコの実、レモングラス、メイクイ、紅花
(紅花には子宮収縮作用がありますので、妊娠中の方は飲用をお控えください。)
■保存方法
直射日光、高温多湿を避けて保存してください。夏場は冷蔵庫での保存をおススメします。
■おもな原産地
中国・エジプト
■食品表示に関するその他
〔原材料について〕
信頼のおける食材・お茶の専門店より、味を確かめ、厳選した高品質の食材・ハーブを使用しております。
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